マンションの窓リフォーム、サッシを交換するには?

築年数が経ったマンションで気になるのが、窓サッシの不具合です。経年劣化や使い方でゆがみや変形、摩耗が起こり窓の開閉に支障をきたすことも。窓枠やサッシ枠が歪んでいると窓との間に隙間ができて、隙間風の原因にもなります。

またリフォームに関するマンションならではの制約や条件があるため、実際に工事する前には確認が必要です。こちらの記事では、マンションのサッシ交換リフォームに焦点を当て、注意点や基本的なリフォーム方法などをまとめて解説します。

築20年以上のマンション窓に不具合がある、そろそろ窓リフォームを考えているという方は参考にしましょう。

マンションの窓サッシ交換はできる?

お住まいのマンションで窓サッシを交換したい場合、リフォーム会社への依頼や、DIYでのリフォームを検討されますが、そもそもご自身でリフォーム内容を決めることはできるのでしょうか?

実は技術云々ではなく、マンションの窓サッシは共用部にあたるため、お住まいの個人の方での交換作業は原則できません。マンションは区分所有法により、区分を決めてその所有権を明確にしています。また、多くのマンションの管理規約でも移住スペースである専有部分、その他の共有部分を明示しています。

共有部分は個人のリフォームなどで、勝手に手を加えることができません。リフォームする際は、12年~15年周期で行われるマンションの大規模修繕工事として補修されることになります。劣化具合や緊急度などにより、マンションの管理組合による予算調整が行われ、工事箇所が決められます。

「窓は住居スペースの一部だから専有部分なのでは?」と思われる方がいるかもしれませんが、区分所有法ではあくまでも「個人利用を認めている共有部分」という見解です。マンションの外観・構造に統一性を保つため、住人の勝手に変更することが出来ない様になっています。同様に、バルコニーや玄関ドア、専用庭も共用部ですのでリフォームを検討されている際は注意が必要です。

しかしながら、窓やサッシ部位はお住まいの部屋により劣化程度が変わり、他の部位と比較して優先度が低くなってしまう場合が多く、大規模修繕工事で交換できることは少ないです。

また鉄筋コンクリート(RC)造のマンションでは、サッシ枠ごと交換する場合は、窓周りのコンクリートを解体する必要があり、こちらもサッシ交換工事のハードルを上げる一因です。

窓ガラスだけ交換するという方法も選択肢としては考えられますが、窓のサッシ枠自体が歪んでしまっていると可動部分との間から隙間風が発生してしまい、お悩み解決から遠ざかってしまいます。

他にも、ペアガラスや二重サッシに交換しても、サッシ枠との隙間により結露が発生してしまうことがあります。この隙間があることで窓の防音性や断熱性が下がり、新たな問題を生み出してしまうマイナスなリフォームです。

窓サッシはカバー工法にお任せ!

では、サッシ枠ごと交換できないマンションではどのようにお悩み解決ができるのでしょうか。最も効果的な窓リフォーム方法はカバー工法です。窓リフォームでのカバー工法とは、既存の窓枠の上から新しく窓を被せる工法です。

既存の窓枠は壊さずに活かすので、施工の手間や費用が節約できるメリットがあります。半日~1日の工期のためお隣やご近所への騒音も少なく済むこともこの工法が選ばれるメリットの1つです。
分譲マンションの窓サッシ部分は共用部分という判断で、個人での自由なリフォームができませんでした。しかし結露で発生するカビやダニによるシックハウス症候群の改善や、窓の断熱性の向上を目的として、2011年に国交省によりマンション標準管理規約が改訂されました。

この改定で、事前にマンション管理組合の承認があれば、所有者の責任と負担で交換やリフォームができるようになりました。この流れで窓まわりのリフォームを許可するマンションが増え、カバー工法による窓交換工事がマンションでの窓リフォームの主流となりました。

実はカバー工法にもデメリットがあります

しかし、カバー工法にもデメリットがあります。一般的なカバー工法は手軽にサッシを交換できる一方で、既存の窓サッシより一回り小さいものを使うため、窓の開口部が狭まってしまいます。

また、既存のサッシ枠がアルミ製で同じアルミ製のサッシを使ってカバー工法でリフォームすると、アルミ枠の内側に結露ができてしまいます。

結露は室内側の湿度が高い空気が、外気に触れる窓付近で急激に冷やされることで発生します。冬場は窓を頻繁に開け閉めせず、室内と外気温に大きく差が出るために結露が起こりやすくなります。

特に以前主流だった比較的値段の安いアルミ製の窓サッシは熱伝導率が高いため、外気温の影響を受けやすく結露が発生する原因になっていました。

結露が発生したままにしておくと、木製の窓枠やカーテンにカビが生えてしまいます。カビはダニ発生の原因になるだけでなく、換気をした際に部屋中に広がり、アレルギーや健康被害にもつながりかねません。

結露は原因から解決!アルミ樹脂カバー工法

そこで今注目されているアルミ樹脂カバー工法をご紹介します。

アルミ樹脂カバー工法とは外側がアルミ、内側がアルミ樹脂製のアルミ樹脂サッシを使った工法です。以前か使用されているアルミサッシによるカバー工法と比較し、結露が発生しにくく断熱性も高いことが特長です。

アドオフィスおすすめ、アルミ樹脂カバー工法

アルミ樹脂カバー工法は金物を使ってサッシを固定し、隙間を木でカバーします。この工法で、気密性や防音性が通常のカバー工法よりも、さらにアップします。

またガラス自体でもをLOW-E複層ガラスにすることで、夏場の冷房や冬場の暖房コストを抑えられ、電気代を劇的に削減できることも認められています。

アルミ樹脂サッシLOW-E複層ガラスに変えることで、冷暖房費を65%削減

複層ガラスとはペアガラスとも呼ばれます。これは一つの障子に2枚のガラスが入った建具で、枠が2つになる二重窓や二重サッシとは異なる形式だからです。

2枚のガラスの間には乾燥した空気(中空層)が注入され、LOW-E膜と呼ばれている銀や酸化錫で出来た特殊な金属膜で硝子の表面をコーティングしています。ガラスとガラスの間の空気、中空層が外の冷たい空気を遮断し、断熱性能を高めることができるのです。

またLOW-E膜には熱の放射と放射伝熱による移動を抑える働きがある、さらに窓の断熱性を高める機能となっています。

アルミ樹脂カバー工法は、窓の断熱性を改善するオンリーワン手法で、マンションリフォーム業界で注目を浴びはじめている究極のカバー工法です。東京・神奈川、首都圏のマンションで多い15階までのマンションに施工が可能です。

一級建築士事務所の有限会社アドオフィスが開発した全く新しい工法であるアルミ樹脂カバー工法は、マンションをはじめとして戸建て住宅やビルの開口部にも施工ができるので、ぜひご検討ください。

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